敗戦記念日 日本民族への警鐘
− なぜ永代供養墓なのか −
宝善院住職 松下隆洪


 日本中のお墓が、今、信じられないスピードで無縁墓地になりつつある。
 家族がいても、子孫がいても墓参りが無い墓は、無縁墓地といえよう。無縁墓地の爆発的な増加の理由は、本当に少子化のせいだけなのだろうか。そうではないように思える。子供がいる、いないはもはや関係ないのではないのか。本当の理由は、日本人の「精神風土の崩壊」に、最大の原因があるというべきではないのか。
 国を愛さず、先祖を敬わず、親に感謝しないことを、教育の基本に五十年、世界一不思議な文部省と日本の教育。国を支えるべき指導者たちのゴキブリ化現象。世界で笑われる日本と日本のエリート。『ニューズ・ウィーク』誌に「クレイジー・ガバメント」「ゾンビ列島」(2003,7,9)と嘲笑される政府。日本が、”漂流教室”になりつつある。大学四年間に十冊しか本が読めない”知識人”。ウソー、ホントー、カワイー、の三語でしか説明できない美意識。世紀末犯罪の爆発。日本民族崩壊の予兆…。
 お墓には、お墓を守っていくための精神風土がまず必要だった。少子化を無縁墓地増大の根拠にするのは、真実の直視を回避したがる、日本人特有の「問題アイマイ化」だったのではないか。
 「小金持ち経済力」の増加に反比例して、日本からどんどん消えてしまった、”精神力”。大金を投じて墓地を建立するのは簡単だけど、その墓を守り続ける”精神力”を、今の日本のどこで見つけるのか。お墓は最低、百年持続してこそ墓といえる。この国の精神の惨状を直視してなほ、日本の墓地に将来はあるのだろうか。
 子供がいないから「永代供養墓」ではない、墓を持続させる精神力が、この国から、家から、人民からなくなりつつあるからだ。これでいいのか、日本人!!

20年前から永代供養墓を提唱する
宝善院 0120−76−3594
ナム サーゴクヨー