平成25年 元日

■ 島根県 隠岐の島を訪ねて ■

 島根県「隠岐の島」には宝善院の本山、当時の末寺が4ヶ所あります。昨年6月、隠岐の島の末寺住職との交流会が開かれ、住職は初めて隠岐の島に出かける事ができました。 隠岐の島への交通は、新幹線で小田原駅から新大阪へ出て、駅前から伊丹空港行きのバスにて30分、伊丹空港からプロペラ機で40分で隠岐空港です。朝、小田原駅を出ると2時ごろ隠岐の島に着きます。
 隠岐の島はすばらしい所です。ぜひお勧めの島ですが、問題は羽田からの直行便がない点です。若干の不便は承知でも、出かける価値は十分にある島だと思います。その第一はおいしい空気、日本海の魚、ブランド牛「隠岐牛」まである美食の島です。眼の下一尺の魚が数十円で売られていました。滞在費はそれ程かからないと思います。是非お出かけを。現地ではニュージーランドから島のお寺に嫁入りした娘さんが案内してくれました。
 現地のお寺さんとの交流会も開かれ、それなりの成果もあったのですが、問題は島の将来です。島に3日間いましたが、見かけた子供は3人、5件に1件は空き家、夕方5時過ぎて電灯がつくのは10件に1件という具合で、島の過疎化が一番の問題です。
 話題の「竹島」は隠岐町に所属しますが、このまま過疎化が進めば隠岐の島全体が心配です。羽田からジェット直行便を出して、東京圏3500万人の人達が気軽に出かけられる観光地にすることが、最大の領土防衛策だと思います。
住職論文へ・・・ 

■ 東北大地震被災地を行く。 ■

 昨年10月、大地震被災地を現地知人の案内で350キロ走って、現地の様子を尋ね、大川小学校ではささやかですが慰霊祭を行ないました。感想は復興事業がどこで行なわれているのか全くわからなかったというのが印象でした。津波に襲われた被災地には背丈ほどの夏草が茂り、行けども行けども夏草の原という印象です。復興予算が復興事業以外に使われているという指摘がありますが、これという復興事業は目に入りませんでした。
 原発事故との絡みもあるのでしょうが、このまま行くと福島県に元の人口が戻ることは大変難しいと思えるような現状でした。自分に何ができるのかと思いながら、深夜平塚に帰りました。(現地で案内してくださったのは、当院のお塔婆をお願いしている福島の塔婆屋さんの社長でした。)
住職論文へ・・・ 

■ 永代供養の最近 ■

 最近入会される方に多く見られる傾向は、女性では、ご自分の実家の墓地が無縁墓地になりそうだという心配をされ、墓参り可能な当院を選ばれた方。ご主人を亡くされ、遠方のご主人の菩提寺に埋葬したが、年齢で墓参りできないので、近くの当院を永代供養墓に先祖を改葬した。等々。
 当院既存の檀家の中にも、永代供養予備軍と思われる檀家さんが、相当数現れています。最終破局に至る前にも是非ご相談ください。良い知恵があります。